同じ頃、沖縄県警の刑事仲宗根修は、那覇市内にある有名観光地「国際通り」をパトロールしていた。近年、観光客の増加に伴い、沖縄でも犯罪が増えていた。特に、久高一郎が絡む違法ビジネスの影響が大きい。
仲宗根は、久高リゾートに不正の疑いをかけていたが、証拠を掴むことができないでいた。そんな時、大悟からの連絡が入った。
「修、ちょっと話がある。重要な情報が手に入った」
二人は「首里城公園」で落ち合うことにした。観光客で賑わうその場所は、沖縄の象徴でもあるが、同時に影の勢力が暗躍する場所でもあった。
「久高一郎が裏で何か大きな計画を進めている。妹の失踪も奴に関係があるはずだ」と大悟は言った。
「俺もそう思っているが、証拠がないんだ。久高は狡猾で、常に法の目をかいくぐっている」修は眉をひそめた。
「だったら、俺たちで証拠を掴むしかないな」
コメント